細川満寿美
2023年8月19日
こんにちは。
縁乗会(ゆかりのかい)の細川満寿美です。突然ですが、皆さんはお盆のことわざを知っていますか?
今日は8月16日、お盆の最終日ですね。
お盆はご先祖様が帰ってくるため感謝の気持ちを込めてお供え物などで供養することを言います。
お盆の内容について見ていきましょう。お盆というのは関東方面では7月13~16日、関西方面では8月13~16日に行われます。年に一度、先祖・精霊・仏が現世に帰ってくる期間をお盆と呼び、彼らが帰ってきたら感謝の気持ちを込めてお供え物などをして供養を行います。お盆にはこういった意味があるので、昔から大切にされている行事の一つです。
「地獄の釜の蓋が開く」ということわざが有ります。
「地獄の釜の蓋が開く」とは正月とお盆の16日ぐらいは仕事を休もうという意味で、お盆のことわざです。
ではいったいどういった意味を持っているのでしょうか。地獄の釜の蓋が開くのですから縁起の悪そうなことわざのイメージがありますが、実は違います。正月の16日とお盆の16日ぐらいは仕事を休みましょうという意味なのです。
「地獄の釜の蓋が開く」の意味について皆さん疑問を抱いているでしょう。何故そんな意味になっているのでしょうか。地獄では鬼が罪人を釜で煮ているのですが、1月の16日(お正月)と7月16日(お盆)にはそんな鬼も釜の蓋を開けて休み、閻魔様にお参りをしに行っているので現世でもその日ぐらいは休みなさいという事なのです。
そして、釜の蓋が閉じるのも16日なので開いているのは1日だけだそうです。
また、昔は住み込みの店の奉公人や女中もこの日は実家に帰ることができ、「藪入り(やぶいり)」ともいいます。
現世で精一杯な忙しい人達もこの時期は、ご先祖様方に感謝の気持ちを伝えてほしいです。そして、迷う事なく無事に帰っていただきたいですね。