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ツバメの思い

本田孝江

2022年4月30日

我が家に今年もツバメがやってきました。


しかし、たった1羽だけです。オスかメスかはわかりません。


これには訳があります。


このツバメは去年、番(つがい)でやってきて家の玄関に巣を作っているときでした。ツバメの片方が田んぼに巣の材料を取りに行ったとき待ち伏せていたネコに捕られてしまったのです。そんなことを知らない片方のツバメは南方へ帰る日まで待ち続けたのです。


今年、1羽で来たツバメはその一羽です。〝つれあい〟が来ることを信じて待っています。


そんなツバメを横目に、今度は別のツバメがせっせと巣作りを始めました。巣ができあがり、卵も産み終わり大事そうに抱いている。あと2週間もすれば雛が孵るでしょう。


〝伴侶を健気に待つツバメ〟と〝子孫を残そうと一生懸命なツバメ〟の両方を視る年となりそうです。


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