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満寿美
2024年6月15日
梅雨になり紫陽花の季節が来ました。
私の好きな花の1つです。
寺や神社等に植えられていて世間一般的に有名な、てまり型の紫陽花「西洋アジサイ」。実は帰国子女(逆輸入された)なのをご存じですか?
紫陽花はもともとは、日本固有の植物でしたが、江戸時代末期、長崎出島に滞在していた ドイツ人医師シーボルトは帰国時に日本原産 の紫陽花を持ち帰りました。 その中の品種の一 つに彼が愛した長崎の女性「お滝さん」の名 前を付けた「オタクサ」があります。
それ以来、西洋でも親しまれるようになり、様々な品種改良を経て日本に逆輸入されるようになりました。
土の成分で色が変わるのも面白いです。
日本の土壌だと青紫の紫陽花が主流ですよね。
紫陽花は、土壌のph(水素イオン濃度指数)が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系に、中間だと紫系になります。しかし、品種改良されたものは色が変わらないものが多いです。
日本は火山地帯で雨も多く弱酸性の土壌が多いため、青系や紫系が主流ですが、欧州ではアルカリ性の土壌が多いため、赤系が主流となっているそうです。美しい青紫のあじさいは、日本だからこそなんですね。
※よく見かける手まり状に咲いているものが「西洋あじさい」。日本原産の「額あじさい」と「山あじさい」は、額縁のように周囲にだけ花(実際にはガク)が咲きます。
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