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長澤正幸
2023年3月31日
こんにちは、縁乗会の長澤正幸です。
今回は、縁があり、観ることができた映画を、一本紹介させて頂きます。
映画のタイトルは「殿、利息でござる」です。
あらすじは、江戸中期に仙台藩が財政が逼迫(ひっぱく)し領民へ重税を課したことで、破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・宿場宿が困窮し切っていました。
このままではマズイ、何とか町の未来を繋ぎたいと考えた商人(男達)が、大金を藩に貸し利息を住民に配るという、前代未聞の奇策に出ることとなります。
しかし、奇策に出るには1,000両(3億円)必要!!
町の存続を図るため、男達は私財を投げ打ちながら、財を集めていく笑いあり、涙ありの人情時代劇です。
個人的には、久々に胸が熱くなりました。
現代の日本は、自分のために働き、楽して稼ぎ、他者を振り落としてでも自分が成り上がる社会となっており、
例としましては、龍角散が売り切れになったり、マスクが品薄になったり、買い占めをしたりして、相手を思う事を忘れているように感じます。
今の日本人に、「自分の店がつぶれてでも町を守る。利益追求にならないように千両の利子は全て町のために使い、しかも自分たちが元金の提供者であることは秘匿事項」なんて出来る人は、果たしているのでしょうか?
これは、かつて日本人にあった、人情や美徳「無私の心」だと思いました。
また、遺言に「私のしたことを人前で語ってはならぬ」と残したそうです。
きっと子孫が、自慢や調子に乗らずに謙虚に生きる事、何より宿場町の発展を願ったのではないでしょうか?
この映画の話は、実話なのです。
胸が熱くなりました。


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